◆ Silicon Valleyニュース:2019-04-29 ◆ by Just Skill



市 場



 Gartnerの調査結果




2018年第1四半期・PC出荷台数4.6%減 [4/10]







出荷台数の上位は次のとおり。トップ3社による寡占化が進行。




順位
企業
出荷台数
前年比
シェア
1
Lenovo
1320万台
+6.9%
22.5%
2
HP
1283万台
+0.8%
21.9%
3
Dell
 999万台
+1.5%
17.6%
4
Apple
 398万台
-2.5%
 6.8%
5
Asus
 360万台
-7.3%
 6.3%
6
Acer
 332万台
-13.2%
 5.7%
その他
1161万台
-20.9%
19.8%
合計
5852万台
 -4.6%
100%



出典: https://www.gartner.com/en/newsroom/press-releases/2019-04-10-gartner-says-worldwide-pc-shipments-declined-4-6-perc




2019年世界のIT支出額1.1%増(予測) [4/17]




分野
IT支出額の予測
前年比
データセンタシステム
 $2040億
-2.8%
企業ソフトウェア
 $4270億
+7.1%
デバイス
 $6550億
-1.9%
ITサービス
$10160億
+3.5%
通信サービス
$14870億
-0.1%
合計
$37900億
+1.1%



2020年はさらに成長して,2019年比3.6%増と予測している。

出典: https://www.gartner.com/en/newsroom/press-releases/2019-04-17-gartner-says-global-it-spending-to-grow-1-1-percent-i




新製品・サービス



 Tesla,自動運転車イベントにおける発表 [4/22]




Tesla製・自動運転チップ搭載済み




同社の自動運転用のチップにはNvidiaを搭載してきたが,置換を表明していたが,この度,より高性能なTesla社設計チップの搭載を全モデルで完了した。さらに3倍の性能の次世代チップも開発中であり,2年後に完成する計画である。
なお,同社の自動運転ソフトウェアは現時点では高速道路における車線の変更ができるレベルであり,SAEレベルは2。近い将来,完全自動運転を提供する計画である。




自動運転ロボタクシーのサービスを計画




同社の自動運転ロボタクシー構想は自動運転車によるネットワークである。Tesla車の持ちは自分が使わない時間帯に,車を他の人に貸して収益を得ることができるサービスである。利用者はアプリを使って,あいている車を呼び出して利用できる(Uberのように)。将来的には,無人車自身が自動で稼いで自宅に戻って充電することも計画している。2020年には100万台規模で事業展開を計画中。Teslaの取り分は25~30%。ただし,完全自動運転とロボタクシーは各地の規制当局での認証が課題として残されている。

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 Amazon 返品をKohl’s全店舗に拡大 [4/23]

Amazonから宅配された商品が気に入らない場合には,返品することができる。通常は宅配便で送り返す。米国の大手量販店Kohl’sは,2017年から特定の地区の100店舗で,Amazonへの返品受取りの試験運用を行ってきた。この度,提携を強化して,全米1150店舗で返品を受け付けることになった。

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 Walmart,AI利用の未来型店舗 [4/25]




全米一のスーパーであるの同社はNew York市にAIなどの新技術を盛り込んだ未来型・実験店舗を開店した。それをIntelligent Retail Lab(IRL)と呼ぶ,天井に配置した多数のカメラによる画像をAIで分析して,主に商品の欠品,補充,鮮度などの在庫管理に利用する(Amazon Goのようにレジ無しではない)。膨大なカメラやセンサのデータを処理するサーバは,店内の顧客が見える部屋に青色照明で設置されている。




店内の様子:https://news.walmart.com/2019/04/25/walmarts-new-intelligent-retail-lab-shows-a-glimpse-into-the-future-of-retail-irl




企 業・人 々



 前四半期の決算(カッコ内は前年同期比)




 
売上
前年
同期比
利益
前年同期比
(前年損益額)
Amazon
$597億
+17%
$35.6億
+119%
eBay
$26.4億
+2%
$5.18億
+27%
Facebook
$151億
+26%
$24.3億
-51%
IBM
$182憶
-5%
$15.9億
-5%
Intel
$161憶
-0%
$39.7億
-11%
Microsoft
$306億
+14%
$88.1億
+19%
Netflix
$45.2億
+22%
$3.44億
+19%
PayPal
$36.9億
+24%
$5.11億
+33%
SAP
€60.9億
+16%
-€1.08億
(€7.08億)
Tesla
$45.4億
+33%
-$7.02億
(-$7.10億)
Twitter
$7.87億
+18%
$1.91億
3.13倍





Amazon: 製品+8%,サービス+31%。AWSは+41%で$77億。

Ÿ Facebook: 月間アクティブユーザ+8%(計23.8億人)。好調であるが利益大幅減はFTCプライバシー保護制裁金に備えて$30億を計上したため。

Ÿ IBM: クラウドとコグニティブ-2%,グローバルビジネス+0%,グローバルテクノロジ-7%,システム-11%

Ÿ Intel: クライアント+4%,データセンタ-6%,IoT+8%,不揮発性メモリ-12%

Microsoft: クラウドが好調でOffice 365+30%,Dynamics
365+43%,Azure+73%。決算を発表後,株価が上昇して,Apple,Amazonに次ぎ総資産額が$1兆を超えた3番目の米国企業となった。


Ÿ Netflix: 有料顧客は960万人増で前年同期比+16%。

Ÿ SAP: クラウドが+45%で総売上の26%に。損失は年初に発表した4400人のリストラの影響。

Ÿ Tesla: 主力モデル3の生産は6万3千台であった生が,海外への出荷は諸問題のため5万1千台止まり。モデルSとXは生産半減。結果,大幅赤字転落。

ŸTwitter: 確実に利益を生む体質へ。利益急増は税制も影響。

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 AppleとQualcommの特許係争,全面和解 [4/16]

2017年,QualcommはAppleや同社サプライヤに不当に特許ライセンス料を請求した,というAppleの訴えを発端に,相互訴訟に発展した。この度,両社は全ての訴訟を取り下げて,和解に合意した。この和解は,Qualcommへの過去の支払いとAppleへの今後6年間のライセンス契約を含む。Appleは訴訟により一部のモデムをQualcommからIntelに切り替えたが,最先端の5Gモデムは既にQualcommは発表済みである。現在,Intelは4GモデムをAppleに供給しているが,当提携を受けて,スマホ向け5Gモデムから撤退することを発表した。

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 Twitter,悪質ツイートの38%を自動検出 [4/16]

同社は悪意のあるツイート対策に取り組んでいる。従来はユーザ報告のみに頼っていた。しかし,2019年からはルール違反となるツイートの約38%をツールを利用して自動検出している。

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 China Mobileの米国市場参入をFCCが却下へ [4/17]




世界最大の移動通信キャリアであるChina Mobileは,米国でのモービル通信サービスを2011年に申請して承認待ちであった。この度,米国通信委員会(FCC)は国家安全保障の観点から却下することを提案した。5月に同委員会で投票によって決定する。




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 Amazonのニュース

オンラインストア,中国から撤退 [4/17]

同社は中国でのオンライン販売を7/18で終了すると発表した。中国市場はアリババなどの現地企業に圧倒されており,2004年から参入した同社のシェアは0.7%に止まる。なお,AWSなどは継続する。

Googleと一部和解 [4/18]

AmazonのFire TVやEcho ShowではYouTubeが使えない。対するGoogleのChromecastやAndroid
TVデバイスではAmazon Primeビデオが見られない。また,Amazonのサイトでは競合するGoogle HomeやNestが購入できない,などと両社は数年にわたって小競り合いを繰り広げて来た。この度,Googleは数ヵ月以内にFire TV向けYouTubeアプリを提供,AmazonはPrimeビデオをChromecastやAndroid TVで見れるようにする。

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 ユニコーン企業PinterestとZoomが上場 [4/18]

ユニコーン(unicorn)とは,非上場企業であるが$10億以上の市場価値を持つ巨額の利益をもたらす可能性のある有望なベンチャー企業を指す。

Unicornの語源は架空の一角獣。

Pinterest(San Francisco市,2009年設立):ビジュアルブックマークのツールでアイディアの保存と発見のツール。ニューヨーク証券取引所に上場して,時価総額は初日終値で$128億であった。

Zoom
Video Communications
(シリコンバレーSan Jose市,2011年設立):ビデオ,音声,コンテンツ共有などの企業向けコラボレーションのサービスプロバイダ。Nasdaqに上場して,時価総額は初日終値で$159億であった。




 VC投資



主なベンチャーキャピタルからシリコンバレーのスタートアップへの




投資(投資額$10 Million 以上)【注】$1M≒\1億1千万




 シリコンバレー企業     




社名
設立年
今回投資額
投資額合計
ビジネス分野
Coursera
2012
$103M
$313.1M
MOOC
Verkada
2016
 $40M
 $58.9M
IoTプラットフォーム
Loon
2013
$125M
初回
気球を使った広域ネットワーク
SambaNova
Systems
2017
$150M
$206M
ビッグデータアナリティクス
& マシンラーニング・プラットフォーム



 サンフランシスコ企業    




社名
設立年
今回投資額
投資額合計
ビジネス分野
Harness
2016
$60M
 $80M
DevOps
Hover
2011
$25M
$67.3M
ホームモデルの3D技術
Segment
2011
$175M
$283.7M
カスタマ・データ・インフラストラクチャ
Tonal
2015
$45M
 $90M
AI支援フィットネスマシン
Affirm
2012
$300M
$1000M
Fintechサービス
Rippling
2016
$45M
$52M
クラウドベースHR
Uber
2009
$500M
$24700M
ライド・シェアリング



M & A



       【注】$1M≒\1億1千万




買収元
買収額
買収された企業
社名
設立年
ビジネスの内容
CloudBee
非公開
Electric
Cloud
2002
アプリケーションのリリースプロセスの自動化支援
Intel
非公開
Omnitek
1991
高性能な映像システム,AIなどカスタマイズ機能を提供する設計
Microsoft
非公開
Express
Logic
1996
IoTのマイクロコントローラ用けReal Time OS(RTOS)
MongoDB
$39M
Reqalm
2011
モービルアプリケーション開発プラットフォーム
Salesforce
非公開
MapAnything
2009
ロケーションベースソフトウェアとサービス
Twitter
非公開
Highly
2014
Webコンテンツをハイライトするためのアプリ



広告:シリコンバレーDX調査コース
6月23日~29日(5泊7日)

● DXエクスポ視察

● 先進DXソリューション企業の訪問

● 先進リアルタイム・サービスの体験(Amazon Go,Uber, Lyft, Door Dash)

 詳細は⇒ http://justskill.com/brochures/2019-06-DX.pdf




ここに掲載した通信文は,各種ウェブサイト,企業が公開した情報,Just Skill, Inc.がシリコンバレーで収集した情報などを要約したものです。
San Jose, California, USA

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