◆ Silicon Valleyニュース:2020-09-22 ◆ by Just Skill



新製品・サービス
 Lyft,Uber,選挙日は半額
11月3日は米国大統領選挙の投票日。LyftとUberの両社は,投票所までの乗車料金を半額にすることを発表した。Lyftは上限$10まで。車の運転手には,両社ともに不足分を補填して,正規の料金を支払う。両社は4年前の選挙日にも,同様な割引サービスを行っていた。






GAFA:Google, Apple, Facebook, Amazon
■ Google
● ネバダ州でデータセンタ建設 同社はラスベガス市の郊外に$6億を投じてデータセンタを建設中。さらに,同州の北部にあるReno市にも$6億を投じてデータセンタを建設することを発表した。これを受けて同州はGoogleに対して$2500万の税金控除することにした。
● 2030年までにカーボンフリー達成目標 同社は2007年にカーボンニュートラル(CO2排出量を排出分を購入することで相殺)を達成済み。この度は,自社で必要な全ての電力を無炭素エネルギーで賄うようすることの目標を立てた。そのために無炭素エネルギー発電に$50億を投資する計画である。
● ビデオ会議用AI搭載ハードウェアを発表 Google Meet Series OneはLenovoと共同で開発したシステムであり,ハイエンドカメラ,マイク,AI処理用Edge TPUアクセレレータを搭載している。4.3倍・光学カメラ付きで,高度なノイズキャンセリング機能で高品質な会議が可能。追加サウンドバー,マイクポッドを追加することで大会議室にも対応できる。価格は$2699から。
■ Apple 9月15日に行ったWebプレスリリースで,次の新しいデバイスとサービスを発表した。
● Apple Watch ・Series 6:血中酸素濃度センサ,最新S6プロセッサ内蔵。画面輝度が向上。筐体はチタン,ステンレス,アルミニウムから選択。$399~。 ・SE:廉価版。S5プロセッサ,常時オン画面非対応。$279~。 電話モデルではiPhoneと子供が利用することを想定した複数台ペアリングが可能(従来は1台のみ)。また,ファミリー共有設定機能も発表された。
● iPad ・iPad Air:10.9インチ・フルスクリーン採用,トップボタンに指紋認証を内蔵。CPUは最新の配線幅5ナノメートルのA14 Bionicで40%高速,GPU30%高速,AI速度は10倍高速化,USB-C付属。$599~。 ・iPad:廉価ホームボタン型10.2インチ,A12 Bionic。$329~。 Apple Watchと連動するエクササイズ・アプリ
● 新しいサービス ・Fitness+:パーソナル・フィットネスをiPhoneを使ってガイドするサービス。利用料は月間$9.96あるいは年間$79.95。 ・Apple One:既存の複数のサブスクリプション・サービスをまとめた割安なサービス。
【JUSTコメント】
Appleの起源は,1976年にSteve JobsとSteve Wazniak(両者とも大学ドロップアウト)が設立したパソコンメーカApple Computerであった。その後,iPod,iPhoneと製品分野を広げてきたこともあって,2007年に社名をApple社に変更した。2015年には音楽のストリーミングサービスApple Music,ニュース配信サービスApple Newsを始めた。2019年にはクレジットカードのサービスも始めた。そして今回のFitness+のサービス,Apple Watchの酸素測定などの健康管理サービスと,サービスのメニューを拡充している。この際,Apple Servicesに改称したらどうだろう。
■ Facebook
● グループの安全対策を強化 同社はヘイトスピーチへの規制強化が不十分であるとの背景から安全対策の強化を目指している。今回,規則に違反したユーザが新しいグループが作成するのを抑制する。同社が違反として削除したグループの管理者はしばらくの間どんなグループも作成できないなどがある。
● スマートグラスを2021年に発売 EssilorLuxottica社と共同でARグラスを開発中であり,2021年に発売する予定。これと並行して,Facebookは完全に機能するARグラスの研究プロジェクト Ariaを立ち上げた。 【注】EssilorLuxottica社:フランスの光学機器メーカーEssilorとイタリアのアイウェアメーカーLuxotticaが2018年に合併した会社
■ Amazon
今年の上半期に北米地区で新規10万人を新規雇用
これで同社の正規従業員数は87万6千人になった。パートタイムも含めると100万人を超えた。次に,イギリスで7千人を雇用することを発表した。
大型スーパーマーケット1号店をオープン
去る8月27日,食品スーパーチェーンAmazon Fresh1号店をカリフォルニア州ロサンゼルス近郊のWoodland Hills市にオープンした。
売り場面積は約3,252平方メートル。店内の各所には,音声応答で買い物案内をするAlexaタブレットが配置されている。
【JUSTコメント】
同社は2017年にWhole Foodsマーケット(500店舗)を$134億で買収した。Whole Foodsは1978年に開業した通常の大型スーパーマーケットである。
書店をことごとく潰したAmazonの次の標的は,スーパーマーケット業界か!
● 音声でプリンタを制御する機能を追加 Alexa Printは音声でInternet Printing Protocol(IPP)をサポートするプリンタで印刷を可能にする。To Doリスト,クロスワードパズルなどのゲーム,学習用ワークシート,料理レシピなどを音声コマンドで印刷を指示できる。また,プリンタのインクなどが切れる手前で警告したり,自動発注を設定してインクなどを自動で発注することができる。 音声コマンド一覧:https://amzn.to/3iMTutM
● 子供向けサービスをAmazon Kidsに改称 Amazon FreeTimeは既存の子供向けサービス。この度,これをAmazon Kidsに変更した。同時にFreeTimeの有料サブスクリプションであるFreeTime UnlimitedはAmazon Kids+になる。
 TikTokの提携先,OracleとWalmart

TikTokは,中国の北京字節跳動科技(英語名ByteDance)が運用するビデオ投稿サイトであり,若者の間で大人気。しかし,8月6日にトランプ大統領はユーザの個人情報が中国に流れる疑いがあるとして,米国の事業を切り離すべき。それをしなければ,米国での利用を禁止する,と発令した。

そこでTikTokは,米国企業と提携することを模索し始めた。提携先として,Microsoft,Oracle,WalMartなどが名乗りを挙げたが,Microsoftとは不成立。結局,米国における事業をTikTok Globalとして分離して,それにOracleが12.5%,Walmartが7.5%(計20%)を投資して,残りの80%をByteDanceが所有することで合意した。将来的には米国で株式公開を目指す。米国の投資家がByteDanceの40%の株を所有していることから,TikTok Globalの半分以上が米国資本となるので,良しとしている。そして,TikTok
GlobalのインフラはOracle Cloudを提供することになった。



企 業・人 々

■ WalMart,
● 賃上げ 従業員16万5千人(全従業員の11%)の給料を時給$11から$15に上げることを発表した。その理由は,ディジタル・トランスフォーメーションを進めるなかで,スキルある従業員を確保するため,としている。 【JUSTコメント】 世界最大のスーパーマーケット(かつ,最大の企業)である同社の標語は Everyday Low Price(EDLP)。そのためコスト削減を徹底。人件費がそのひとつ。世間からは,同社は低賃金で従業員をコキ使っている,と批判されてきた。これでやっと世間並みになる。
●  医療品ドローン配達スタートアップと提携 Zipline(San Francisco市,2011年設立)は,アフリカでドローンを使った医療品の配達を2016年から実施している。Walmartは既にドローン配送で実績を持つ同社と提携することで,ノースカロライナ州とアーカンソー州で一般消費者向けの配送テストを始めた。
 GM,電気トラックのスタートアップNikolaに$20億を出資
GMはNikola Motor Company(アリゾナ州,2015年設立)と戦略的パートナシップを提携した。GMはNikolaの11%の株式を保有し,燃料電池式のピックアップトラックを2022年に生産する。
 Twitter,政治関連著名者のアカウント保護を強化
大統領選挙を控え,政治家やジャーナリストなど政治関連の著名人のアカウントの保護の強化を発表した。対象アカウントは強いパスワードや2要素認証の利用が求められる。また,ハッキングされたアカウントの早期回復や怪しい活動の高度な検知と警告を実装する。

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