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北米のIT業界は多かれ少なかれ業務をインドにアウトソースあるいはオフショアしているから、連日インドとの会議や折衝に追われる。この状態が一年ぐらい続き、最近ようやくインド英語に慣れてきた。べつにインドの英語が間違っているわけではない。仮に間違っていたとしても、インドの人たちはとても早口だから、自分に判るわけがない。ただ、表現にインド人に共通する特徴があることは徐々に判ってきた。たぶん、母国語にそういう表現があって、それを英語に置き換えるから、共通の特徴が生まれるのだろう。

たとえば、もっとも頻繁に耳にするのが、I have doubt という表現。ほぼ毎日聞かされている。質問があるときは、大概この言葉から始まる。べつに間違ってはいないと思う。 今朝の電話会議でも、ひとりのインド人がマネージャーに I have doubt と問いかけていた。マネジャーは doubt という言葉に少し驚いたふうで、Doubt! You have doubt with me? と冗談で切り替えしていた。やはり英語では、「疑問」というよりは、「不信」に近いニュアンスがあるのではないだろうか。 そのマネージャーは昨日、インドの責任者から女性社員がひとり産休に入ったと連絡を受けたそうだ。具体的には知らないが、conceive を使った格式ばった表現で、宗教的な深遠な響きがあって可笑しかったと言っていた。マリア様が神の子を宿したのかと思った、と大笑いしていたが、単に丁寧に表現しようとしただけなのではなかろうか。

以前、日本の英語も同じように笑われているのを見たことがある。日本でも、外国人の日本語を揶揄することがあるから、避けられない現象なのだろう。ほほ笑ましくて親しみを感じているのならよいのかもしれない。