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うちの親は、外人はみんな寿司が好きだと思っている。そんなことはないと 言っても信じない。 日本のテレビでは、たとえばニューヨークとかで、寿司バーが大人気だとか、そ ういう情報を流しているらしい。それはウソではないのだろうけど、寿司が欧米 人全般に人気があるかのような誤解を与えるのはよくない。私の個人的な経験か ら言えば、欧米人で寿司が食べられるのは五人に一人ぐらいだろう。

一人寿司好 きの人がいれば、残りの四人は完全な食べず嫌いで、怖くて食べられないし、べ つに無理して食べるつもりもまったくない、というパターンだ。職場でも、ラン チにテイクアウトの寿司を食べている人がいると、周りの人が、「えっ、あなた 寿司食べるの!?」と、驚愕している光景を見たことがある。サルの脳みそでも貪っ ていたなら分かるが、寿司を食べて、あのリアクションなのか、と感心してしまっ た。

寿司だけではない。和食は意外と受け入れられていない。例えば、職場の隣り の席の女性は、 たまに和菓子の詰め合わせを持ってきてくれる。何でも、旦那さんの勤め先でよ く日本に出張する人がお土産に買ってくるのだが、食べられないし、捨てるのも なんだし、いらないとも言えないし、近所の人も誰も欲しがらないしで、それで 日本人である私のところに回ってくるというわけだ。開けてみると、それが、普 通のお団子だったり、お煎餅だったりで、見た目も綺麗に詰め合わせてある。 ちょっ と試しに食べてみればいいのに、と薦めるのだが、頑なに断られる。曰く、「そ んな冒険心は持ち合わせていない」のらしい。納豆や梅干なら分かるが、和菓子 の詰め合わせに冒険心が必要だとは、思いもよらなかった。

みんな中華は平気で食べているから、和食がそれだけユニークだということな のだろう。 日本人はつい忘れがち、というか、気付けないことなので書いてみた。